「ら」からはじまる歯科用語

ラピッドエキスパンジョンとは、おもに子どもの矯正治療で使用される装置です。歯列弓の幅が狭い症例に対し、強い力をかけて土台である顎骨から歯列を拡大させます。装着期間は1〜2ヵ月程度です。
別名:急速拡大装置

ラミネートベニアとは、見た目が気になる歯に、セラミックでできた薄いチップを接着する審美的な歯科治療です。貼り付ける歯は、表面を0.5mmほど削ります。おもに前歯に適用します。
歯の色味が悪い場合や、ねじれて生えているなどの形状の問題、空隙歯列(すきっ歯)などの改善が期待できます。セラミック製なので、患者さまの歯の色に合わせて調整できます。
食いしばりや歯ぎしりの癖がある場合は、破損の危険性がありおすすめできません。

乱杭歯とは、歯がねじれて生えたり飛び出ていたりして、ガタガタになっている歯列のことです。歯が適正に並んで生えるための十分なスペースが、顎骨にないことなどが原因になります。歯垢が溜まりやすく虫歯・歯周病のリスクが高い不正咬合です。
別名:叢生


「り」からはじまる歯科用語

リコールとは、定期検診の受診を促すために、歯科医院が患者さまに連絡することです。個人差はありますが、数ヵ月に1度の口内チェックが推奨されます。

リテーナー(retainer)とは固定器具という意味で、矯正歯科治療後に歯並びを定着させるため使用するものです。リテーナーを使わないと、せっかく整えた歯が元に戻ろうとして、再び乱れてしまいます。歯槽骨に歯がしっかりと定着するまで、歯列矯正と同程度の約1〜3年は、リテーナーで保定しましょう。 食事や歯磨き以外の時間は、基本的に着用します。マウスピース型や固定式のものなど、さまざまな種類があります。
別名:保定装置

リラップスとは、矯正治療で整えた歯列が元に戻ろうとして、再び乱れることです。保定装置を使って定着させます。
別名:後戻り

リンガルブラケットとは、歯の舌側に取りつける矯正装置のことです。歯の舌側にリンガルブラケットを装着すると、装置がほかの人からはほぼわからないので、表側につけるよりも目立たずに矯正治療できます。
別名:裏側矯正、舌側矯正


「る」からはじまる歯科用語

ルートプレーニングとは、歯根の表面を滑らかにする処置です。歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなり、奥に歯垢や歯石が溜まります。歯根に付いた歯石はキュレットという専用器具で除去し、ツルツルに磨き上げて再付着を防ぎます。


「れ」からはじまる歯科用語

レジンとは樹脂のことで、歯科では歯を修復するためのプラスチック素材を意味します。治療で削ったり欠けたりした歯の一部を、補うために使用します。おもに子ども向けの虫歯予防として、歯の溝を埋めるシーラントにも、レジンを用います。
レジンは保険適用素材なので、費用を抑えて治療できます。白色なので目立ちにくく、金属アレルギーの心配がありません。耐久性は低いため、長期間使用すると変色したり、収縮して外れたりする場合があります。

レベリングとは、ワイヤー矯正の始めに、歯列を真っ直ぐにワイヤーに沿って並べることです。まず歯列のデコボコを解消することで、噛み合わせなどの調整がしやすくなります。


「ろ」からはじまる歯科用語

鑞着とは、金属を鑞で接合することで、歯科治療ではメタルブリッジなどの連結で行なわれます。鑞着材には金合金や銀合金が用いられます。

ローフリクションとは、摩擦が少ないことを意味します。矯正治療ではワイヤーとブラケットがローフリクションだと、矯正力が適正で歯が動きやすく、痛みが発生しにくいとされます。

ロープロファイルとは、矯正装置の位置が低いことを意味します。ロープロファイルだと装着による違和感が低減されます。