矯正治療で改善する「ガミースマイル」
院長よりひとこと
ガミースマイルは歯肉が大きく露出するため、審美的な問題だけでなく、口腔内が乾燥しやすく、唾液による自浄作用が不十分になりがちで、むし歯や歯周病のリスクが高まることもあります。スマイル+さくらい歯列矯正歯科二子玉川では、上顎や歯並びを矯正治療によって整えることで、「根本的なガミースマイルの改善」を目指しています。「歯科矯正用アンカースクリュー」を上顎に植立し、上顎の前歯に力をかけて突出した顎を下げる治療によって、前歯を上に上げて歯の位置を少しずつ動かすことで、審美面・機能面の問題解決が期待できます。
ガミースマイルは矯正治療で改善できます
笑った時などに、大きく歯茎が露出する「ガミースマイル」。実は「ガミースマイル」は矯正治療で改善することができます。もちろん、ガミースマイルの原因には様々なものがあり、口周りの筋肉への治療が必要なケース、お口の粘膜や歯肉の手術が必要なケースもあります。
しかし、多くのケースでは矯正治療によってガミースマイルを根本的に改善することが可能です。
ガミースマイル改善例
年齢・性別 | 20代女性 |
治療期間 | 2年 |
抜歯 | 上2本、下2本(小臼歯) |
治療費 | 約50万円(調整費、保定費まで含む総額制) |
備考 | インビザライン |
年齢・性別 | 20代女性 |
治療期間 | 2年1か月 |
抜歯 | 上2本、下2本(小臼歯) |
治療費 | 約100万円(調整費、保定費まで含む総額制) |
備考 | 裏側矯正 |
治療前は上唇が上がり、歯茎が多く見えていますが、治療後は上唇が丁度良い位置まで下がり、歯茎が見えなくなり歯の露出度が適度になっています。治療後の方が印象は断然良くなっており、患者様のコンプレックスが解消されたといえるでしょう。治療前には自信の無かった笑顔が、治療後には自信をもって笑顔になれるよう好転したのです。
ガミースマイルとは
ガミースマイルは、笑った時に歯茎が目立ってしまうことを指します。歯茎が1〜2mm程度見える場合はあまり気にされないことが多いですが、それ以上の場合には気にされる方が多いようです。
ガミースマイルの場合
ガミースマイルではない場合
ガミースマイル原因(3つの原因)
ガミースマイルの原因は大きく3つに分けられます。
1.骨格や歯並びによるケース
前歯が出て唇が上がってしまう
ガミースマイルではない場合
骨格・歯並びがガミースマイルの原因となっているケースは少なくありません。
骨格・歯並びがガミースマイルの原因となっているケースでは、矯正治療で改善できることが多いです。多くのケースでは「歯科矯正用アンカースクリュー」を使用して矯正治療をすることで、ガミースマイルの改善ができます。
上顎の歯の位置が低いケース
上顎の歯の位置が低いと、歯茎の見える範囲が広くなるため、ガミースマイルになります。
上顎が前に出ているケース
上顎の骨が前に出ていると、唇に対し、上顎の歯茎が出っ張ってしまい、歯茎が大きく露出してガミースマイルになります。
2.上唇や口周りの筋肉によるケース
上唇が薄い・めくれる
上唇が薄い場合には、歯茎が見えやすくなります。また筋肉によって唇が引っ張られめくれることもあります。
上唇を持ち上げる筋肉の働きが強い
上唇を持ち上げる「上唇挙上筋」の働きが強い場合、上唇が持ち上げられて歯茎が見えすぎてガミースマイルになります。
3.歯茎や歯の大きさによるケース
歯が小さく短い・歯茎が歯に大きくかぶさっている
ガミースマイルではない場合
歯茎や歯並び、歯の大きさなどによってガミースマイルとなることがあります。
歯に歯茎が大きくかぶさる
歯が小さく短い場合や、歯茎が発達して歯に大きくかぶさっている場合も、ガミースマイルとなります。
ガミースマイル治療の必要性
審美的な問題だけが着目されやすいガミースマイルですが、そのほかにも問題があります。下記のような内容が気にならない場合には、無理に治療を行う必要はありませんが、気になる場合には治療という選択肢があります。
ガミースマイルのデメリット
- 笑った時などの口元の見た目
- 口の開け閉めがしづらい・歯茎が乾きやすい
- 口の中が乾燥して口腔衛生が悪化
ガミースマイルの治療
1.骨格や歯並びによるケースの治療
矯正治療
裏側矯正やマウスピース矯正などの矯正装置を使用して歯列矯正を行ないガミースマイルを改善していきます。出っ歯や口ゴボの場合には、抜歯を行って歯列をある程度下げることが可能。また、「歯科矯正用アンカースクリュー」を使用することで、上顎の歯列を上に引き上げていくこともできます。
矯正治療と外科手術の併用
骨格的な問題が大きい場合には矯正治療と外科手術を併用した「外科矯正」が必要なこともあります。
2.上唇や口周りの筋肉によるケースの治療
筋肉への注射
上唇挙上筋が唇を持ち上げすぎている場合、筋肉の緊張をほぐすボツリヌス注射を行うことで、ガミースマイルの症状を改善可能です。この方法は6ヵ月程度で効果が切れるので、継続治療が必要となります。
上唇粘膜切除術
上唇と歯茎の間の粘膜を切除して、つなぎ合わせることで、笑った時に見える歯茎の量が少なくなるようにします。
3.歯茎や歯の大きさによるケースの治療
歯茎が原因のガミースマイルではは、ガムライン(歯肉の高さ)を整えることでガミースマイルを改善します。
歯肉切除術
歯肉切除術は、歯肉の歯に覆い被さっている部分を切除し、歯を大きく見せて歯ぐきを目立たなくする治療です。
歯冠長延長術
歯冠長延長術は、ガミースマイルの治療では、歯を支える歯槽骨の整形も行います。歯槽骨を削って高さや幅を調整し、歯の見える部分の大きさを整えて、歯茎を目立たなくします。
矯正治療でガミースマイルを改善
当院では「矯正治療によるガミースマイルの改善」に注力しています。
歯列を下げる
出っ歯や口ゴボのように、歯茎ごと前に出ている歯並びでも、多くの場合は矯正治療で症状の改善が可能です。口元の突出感を無くすと、口が閉じやすくなり、笑った時に唇が押し上げられ、歯茎が露出する量が少なくなり、ガミースマイルの症状は、根本的に改善されます。
症状によっては、ガミースマイルをしっかり改善するために抜歯が必要となるケースもあります。口元の突出を大きく引き込むために「歯科矯正用アンカースクリュー」をお口の中に植立して、それを固定源として歯列をしっかり下げていきます。
歯の位置を上げる
上顎の歯の位置が低いことで歯茎が目立っているケースや、かみ合わせが深いケースでは、上の歯を歯茎の方向に引き上げる「圧下」という方法で矯正する場合もあります。「歯科矯正用アンカースクリュー」を使用することで、効果的に治療を進めることが可能です。
歯科矯正用アンカースクリュー
矯正治療によるガミースマイル改善に必須ともいえる「歯科矯正用アンカースクリュー」。これは、とても小さなチタン製で、歯槽骨へ設置してゴムやチェーンをかけて矯正治療の補助として使います。
以前は外科手術が必要であったような症状でも、歯科矯正用アンカースクリューを使用することで、矯正治療でガミースマイルの改善が可能です。矯正治療が終了した際には歯科矯正用アンカースクリューは撤去します。跡も残りません。
ガミースマイル治療のよくある質問
ガミースマイルの治療費はいくら?
裏側矯正やマウスピース矯正など選択する矯正方法によります。当院は「治療費定額制」のため、治療費全てが含まれた価格になっています。また、デンタルローンもご用意しております。
矯正用アンカースクリューはどうやって使うの?
矯正用アンカースクリューを埋入するあたりに局所麻酔をして、矯正用アンカースクリューを入れていきます。電動トルクドライバーを使用するため比較的低侵襲です。
矯正用アンカースクリューを入れる時は痛みますか?
矯正用アンカースクリューは、わずか直径 1.5mmほどです。矯正用アンカースクリューの埋入は、1 本につき約 20 分ほどで終わります。術中の痛みを感じないよう、表面に麻酔を施した後に局所麻酔をしたうえで埋入を行います。
矯正用アンカースクリューを使っている最中は?
矯正用アンカースクリューを埋入した後は、骨にしっかり固定するまで待ってから、矯正の固定源として使用します。通常、矯正用アンカースクリューが安定してからの痛みや違和感はなくなっていきます。
矯正終了後は矯正用アンカースクリューはどうなりますか?
矯正終了後は、矯正用アンカースクリューは矯正装置とともに除去します。痕も残りません。
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