マウスピース型矯正のメリット・デメリット
「マウスピース型矯正」は、透明で薄いマウスピース型装置を歯列にはめ込んで歯を動かす治療方法です。「装置が目立たない」以外にどのような特徴があるのか、メリット・デメリットをご紹介します。
マウスピース型矯正のメリット
マウスピース型矯正には、下記のようなさまざまなメリットがあります。
装置が目立たない
装置が透明なポリウレタンでできており、つけていても見た目にはほとんどわかりません。目立つ装置に抵抗がある方に適しています。
自分で取り外せる
装置を外した状態で食事ができます。食べ物が装置に挟まる心配がありません。
衛生的に使える
装置を取り外して歯を磨くことができ、装置自体も洗浄できるので衛生的です。
違和感がほとんどない
装置が薄く歯列にフィットするので、違和感がほとんどありません。
マウスピース型矯正のデメリット
メリットの多いマウスピース型矯正ですが、もちろんデメリットもあるので、事前に把握しておく必要があります。
アタッチメントの設置、スリットの処置を行なうことがある
適切な矯正力をかけるため、歯の表面に白いアタッチメント(突起物)をつけることがあります。また歯の動きが妨げられないよう、歯の健康に影響のない範囲で歯間にスリット(隙間)を入れることがあります。
適応しない症例がある
重度の叢生(デコボコの歯並び)、歯が少ない場合や治療上抜歯の本数が多くなる場合などは、マウスピース型矯正を適用できないことがあります。
装着時間を守る必要がある
1日20時間以上つけていないと、治療効果が現れないので、装着時間を守るための自己管理が必要です。
マウスピース型矯正は、その審美性の高さから近年たいへん人気のある治療方法です。だからといって安易にこの方法を選ぶのではなく、デメリットまできちんとご理解いただいたうえで、実際にこの方法で治療を行なうかどうか、担当医と相談しながら決定しましょう。