小児矯正について(床矯正、固定式装置)
今回はお子さんの矯正治療についてお話します。
乳歯と永久歯の混じった時期(混合歯列期)の歯並びが悪いと、永久歯の歯並びも悪くなる可能性が大です。
歯並びが悪いのは、歯の大きさとアゴの大きさのバランスが悪いために起こります。
子供の矯正治療は主に大人の歯をしっかり出してあげることと
骨格的な改善を目的に行います。
歯並びの悪いお子さんは5人がけの長いすに、7人座っているみたいな感じです。
そこで、小児矯正では、アゴの成長を最大限に助けることで、
7人の子供がちゃんと座れるようにします。
また、永久歯に生え変わる頃には、そのいすが、大人が座れるサイズに成長させます。
正しい骨格に成長させることが、顔にも、歯の機能のためにも良いのです。
口の中が狭い子に、鼻づまりなど、鼻が悪くなりやすい子がいますが、
小児矯正をすることによって、鼻のとおりが良くなるなどの効果もあります。
当院で使用している、上アゴの取り外し可能な装置です。
中心にねじが埋め込んであり、そのねじを回すことによって装置を広げます
ねじを回したときの装着感は「ちょっときつくなった感じ」です。
痛みはほとんどありません。
他にも、取り外さないタイプなどもあります。
これはワイヤーの力で顎を内側から広げます。
取り外し式の装置より歯ブラシを頑張らなくてはいけません。
反対咬合(受け口)のお子さんは、乳歯列期から、矯正治療を始めることをお勧めします。
早期に開始することにより顎の成長をコントロールして、正常な顎の発育を促してあげる必要があります。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様お体にはお気を付け下さい。