「A~Z」からはじまる歯科用語

虫歯が、歯の内部の象牙質まで達した段階です。刺激が神経に伝わりやすくなり、痛みを感じます。虫歯を削って被せ物などを作製します。

虫歯が歯の神経まで侵食し、強い痛みが出る段階です。歯の根の内部を清掃・殺菌する根管治療の必要が出てきます。

歯冠が失われるほど、虫歯に侵食された状態です。根管治療で歯根を残せることもありますが、多くの場合抜歯します。

CO(シーオー)とは「Caries Observation」の略で、歯の表面に白濁が見られる初期の虫歯を指します。

CTとはComputed Tomographyの略で、コンピューターによる断層撮影を意味します。レントゲン撮影では患部は平面的にしか見られませんが、CTスキャンした断層写真は三次元的に見られます。
歯科領域では、おもに口腔外科やインプラントによる治療で歯科用CTを使用します。顎の内部の歯根の状態や骨密度、入り組んだ血管や神経まで立体的に把握できるので、より詳細な診断と精密な治療に活用されます。

E-ラインとは、エステティックラインの略です。鼻先とオトガイ(顎先)を結んだラインを指していて、E-ラインに唇が収まっている状態が、美しい横顔だとされます。

GTR法とは、歯周組織再生療法のひとつです。歯周病の治療では、歯垢・歯石を徹底的に除去して回復を促しますが、歯槽骨や歯根膜は、回復スピードがより速い歯肉にスペースを取られてしまう場合があります。
GTR法では骨が戻るべき部分をメンブレンとよばれる人工膜で覆い、歯肉が入り込まないようにして再生を誘導します。以前は歯周組織の回復後にメンブレンを取り除く手術も必要でしたが、現在は体内に吸収されるタイプが使用されます。

IDBSとは、インダイレクトボンディングシステムのことです。矯正治療の際に、ブラケットを歯に直接接着せず、専用のトレーを使って位置を決めてから接着するので、作業時間が短縮できて、精度も向上します。

IPR(Interproximal Reduction)とは、矯正治療で行なう歯列にスペースを確保する処置です。やすりのような器具で、歯と歯の隣接部のエナメル質を1/3ほど削ります。
別名:ストリッピング、ディスキング

MFT(Oral Myofunctional Therapy)とは、矯正治療の一環で行なう口腔の筋力トレーニングです。口腔周辺の筋力をつけて、舌癖などの悪い習慣を直し、不正咬合を改善・防止します。
別名:口腔筋機能療法

MTM(Minor Tooth Movement)とは、部分矯正を意味します。気になる部分だけを治療するので、短期間で歯列を整えられます。

PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)とは、歯科医師や歯科技工士などのプロの手による専用機器で行なう歯のクリーニングです。ラバー製のカップやブラシなどを使用してバイオフィルムを徹底的に取り除き、歯磨剤やフッ素配合のペーストなどで歯面をツルツルに磨き上げます。
歯磨きでは落とせなかった歯垢や、食べ物による着色汚れまで取れ、虫歯・歯周病が予防できます。

TBI(Teeth Brushing Instruction)とは、歯磨き指導のことです。口内の状態に合わせた適切なブラッシング方法を、歯科衛生士がお伝えします。

TCH(Tooth Contacting Habit)とは、歯列接触癖のことです。安静時に無意識に上下の歯が接触してしまう状態で、顎関節症や歯周病などのリスクがあります。


「数字」からはじまる歯科用語

2期治療は、小児矯正で永久歯が生え揃ってから行われる治療です。1期治療のあとに、大人の矯正治療と同様の装置を使用して、歯列矯正します。1期治療で顎に十分なスペースを確保してあると、歯を抜かずにスムーズに整えられる場合があります。